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デザインは「思考のプロセス」が重要

2016年12月21日

デザインに関する話しになった時、「見た目が良いか、悪いか」、「好きか、嫌いか」だけのお話しとして議論されていることがよくあります。
それは一般生活においてもそうですが、場合によってはデザインに関わる仕事上でも実は少なくありません。

社会通念上、この考え方は決して間違いということではありません。むしろ一般生活においてはこの考え方の方が自然ともいえます。

一方でこの考え方に偏っているとプロフェッショナルなデザインの世界では話しが通用しなかったりします。

今回はデザインとは本質的になにか、というところを様々な角度から紐解き、デザインの基本となるところをまとめておきたいと思います。
 

デザインとは

デザインには大きく分けて2つの概念が存在しています。
美しさやきれいさのような見た目に限定された狭い意味でのデザインと、何かの課題を解決する為の一連の思考のプロセスをいう広い意味でのデザインです。

  • 狭義のデザイン

レタッチやイラストレーションでのビジュアル、プロダクトにおける形状や色など見た目、表面的な装飾のこと

  • 広義のデザイン

課題を把握、理解し、その課題を解決する為の計画を行い、それを形へ落とし込むまでの一連のプロセス
 

一般社会においては、前者の見た目の問題として語られることが多い傾向がありますが、後者の広義のデザインの意味がプロフェッショナルに必要な考え方で、また本来の考え方です。
 

語源からデザインとは何かを紐解く

以下はWikipediaからの引用ですが、デザインの語源は"計画を記号に表す"という意味のラテン語が基となっていると言われています。

デザインの語源はデッサン(dessin)と同じく、“計画を記号に表す”という意味のラテン語designareである。

また、デザインとは具体的な問題を解決するために思考・概念の組み立てを行い、それを様々な媒体に応じて表現することと解される。

日本では図案・意匠などと訳されて、単に表面を飾り立てることによって美しくみせる行為と解されるような社会的風潮もあったが、最近では語源の意味が広く理解・認識されつつある。

引用元:Wikipedia

この語源を基にしても、広義のデザインで挙げた内容の方が、よりデザインの本質であるということがわかります。
 

偉大なデザイナーの格言からデザインとは何かを紐解く


アメリカ建築の三大巨匠 ルイス・サリヴァン

form follows function.

引用元:Wikipedia

形態は機能に従う

 

元アップル(Apple)社 CEO スティーブ・ジョブズ

Some people think design means how it looks. But of course, if you dig deeper, it's really how it works.

引用元:IMPACT INTERVIEW.COM

デザインはどう見えるか、ではない、どう機能するかだ。



この2つの格言ははっきりと「デザインとは単なる見た目の問題ではない」と言い現わしており、 特にスティーブ・ジョブズは近代におけるデザインの業界、あるいはデザインを評価する人たちに対して、敢えてこれを言う必要があったということだと思います。

デザインの制作プロセス

次に、よりデザインを理解しやすいよう、実際にデザインを制作していく少し具体的なフローの中で担当範囲とプロセスを図解します。

図の下にはWeb制作において、そのプロセスで必要なタスクを参考に入れています。

design_process.jpg

広義の意味のデザインにおいては、ほとんどプロジェクト全体を包括した思考のプロセスに関わる必要があるということになります。

仮にデザイナーという職業を与えられていて、担当が最後のビジュアル作成であったとしても、その段階までの思考を十二分に理解しているかどうかで、プロフェッショナルとしてのデザインが行えているか、デザイナーとしてのレベルが大きく分かれます。
 

デザインを構成する要素

ここまでの「デザインは課題解決の為の一連の思考プロセスである」という考え方に基づくと、単にレタッチやイラストレーションツールの技術を持っているだけでは、これを完成させることができません。デザインを構成する要素、必要な知識としては以下の図の「機能性」、「戦略」、「感性」のうち、赤い枠線内の部分を私はデザインを構成する基本要素として捉えています。

design_matrix.jpg

デザインの中心に存在する要素以外にも周辺に言葉がちりばめられています。これはそれぞれのデザインを制作する者が課題の解決策を、それぞれの知見や経験を基に計画、設計することによって、まさにデザイナーとしての個性や強みそのものになっていく要素です。

結局デザインとは何か

ここまでの内容を前提にデザインを構築すると、その最終的にビジュアル化されたものに対して、必ず思考のプロセスをプレゼンテーションすることができます。

「アート」と「デザイン」の違いもよく議論されるところですが、最終的になぜこの形態をしているのか、を思考のプロセスに則ってプレゼンテーション出来るか否か、が大きな違いのポイントではないでしょうか。
 

高度なデザインの世界 ~感性共感ビジネスとは~

実はここまで「デザインを構成する要素」の図にある、「感性」の部分を完全に飛ばして書いています。

これを無意味だと言っているわけではありません。

スティーブ・ジョブズの言葉も「どう機能するか」と訳されている例が多いですが、この部分を「どう働きかけるか、影響を与えるか」という意味合いで捉えると、この言葉の中でも決して無視されているわけではないように思います。

例えば私は腕時計を身に着けています。
「時間がわかる」という機能を追及したデザインを求めるなら、スマホがあれば十分ですし、壊れやすく、メンテナンスも面倒なアナログ時計よりはデジタル時計の方が全然良い。皮のベルトなんて夏には臭くて死にそうになります。

でも私は皮ベルトのアナログ腕時計が好きで身に着けています。

これがまさに「感性」の部分で、この感性の共感を戦略的に計画し、形に落とし込むことはデザインの中でもより高度で難解な領域だと思っています。またの機会に「高度なデザインの世界~感性共感ビジネスとは~」のような形で書くことができればと思っています。

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