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AMPとは ~Webディレクターの視点から考える~

2016年05月11日

こんにちは、ディレクターの竹本です。

Googleのモバイルアクセス高速化プロジェクトであるAMP(Accelerated Mobile Pages)がGoogle検索に実装されたことが話題になっています。

今回は技術的な側面は置いておいて(私もコードとかプログラムとかよくわかりません)、Webディレクターの視点からAMPは積極的に導入すべきか否かを考えてみたいと思います。

AMP(Accelerated Mobile Pages)とは

Googleが中心となり2015年10月からスタートした、モバイルでのWebコンテンツへのアクセス高速化を目的とした、Twitter、Pinterestなども参加するオープンソースプロジェクトです。

2016年2月24日にGoogleのモバイル検索結果への実装が発表され、2016年4月20日にはGoogle News(米国版)も対応したことが発表されています。

実際にどんな感じで表示されるのかはお手元のAndroid端末のGoogleChromeやiPhoneのSafariからGoogle検索で、旬のトピックスキーワードを検索してみると、検索結果のトップニュースにAMP記事がカルーセル表示で出てくると思います。「news」というワードだと安定的に出ると思います。

AMP プロジェクトの目的

急速に増加したモバイルアクセスを高速化するテクノロジーを規格化しモバイルユーザビリティを向上させる。


AMPの特徴

モバイルでのロードがとにかく早い。


どのくらい早いかというとPinterestのエンジニアブログで「4倍早く、データ量は1/8だった」とテスト結果を発表しています。

AMPが生まれた背景

Googleでは2015年に世界10カ国でモバイルからの検索数がPCを上回ったと公式に発表しています。通信技術の発達や公共Wi-Fi環境の整備に伴い、モバイルユーザーは高速通信に慣れ、わずかに感じるロード時間のストレスにより、離脱のリスクが格段に増えていっています。

PC環境が中心だった時代のアナログ回線から光回線環境へ発展していった流れと同じような行動変化ですね。

こうしたユーザーの行動変化に対応するのことが大きな目的であると考えられます。

また一方で、メディアとしてWeb上の広告で収益を得ているパブリッシャーの業界全体が広告の運用に大きな課題を抱えています。

皆さんも体感したことがあるかと思いますが、見たい記事の内容が広告のロード時間や裏側で動くプログラムのロードに引っ張られて表示されるまでに時間が掛かりユーザーのストレスになってしまっているという状況です。

海外を中心に大きな課題となっていた、アドブロッカー(広告の表示をシャットダウンする機能をもったアプリ)について、日本においてもアドブロッカーアプリ認知者の3割以上が「利用中」、非利用者の約半数が「興味あり」というデータも出ており、アプリを利用している理由として、約50%が「Webページの表示速度を速めたいと思ったから。」と回答しています。

先に述べた通りユーザーの情報へのアクセスまでの時間への要求はかなり高くなっており、モバイルでのロード時間が長くなると、広告はおろか、メインコンテンツまで見てもらえず離脱してしまう原因となってしまいます。

こういった市場の動向、ユーザーの行動変化の課題を解決する手段として大きく注目されています。

AMPは積極的に実装すべきか

コンテンツ種別を大まかに別けて考えてみました。

1. Web上の広告で収益を得ているパブリッシャーの記事

迷うことなく導入するべきと思います。

先に取り上げたページ内の広告表示によるユーザー環境への負荷がモバイルでのアクセスのストレスになってしまい、業界全体の脅威になっている実態があります。自社メディアのマネタイズはもちろんのこと、業界全体として取り組むべきことと考えられます。


2. オウンドメディアでのプレスリリースやブログ

プレスリリースやブログなどスタティックなコンテンツ系を発信しているものについて、広告を表示していなくても、現代のWebページはレイアウトを制御する機能や動画を埋め込む技術、解析系の技術など、アクセススピードに影響を及ぼす機能が用いられている場合が多いと思います。特に自社のコンテンツのロード時間や平均滞在時間などをチェックし、望ましくない結果が出ているようであれば、一つの改善策として十分に検討の余地があると思います。


3. ユーザーのリクエストに応じてデータを動的に返すシステム

AMPはGoogleにキャッシュされたデータを参照する為、例えばショッピングサイトの商品ページのような在庫表示のあるようなページであったり、フォーラムのようなページ、ユーザーのアクセスに合わせて動的にページを生成する必要があるような特性のものには今のところ向いていません。

今後どのように広まっていくか

Googleは現在のところモバイル検索のトップニュース、Google Newsへの実装を発表していますが、今後もさまざまなところに導入を予定しているといっています。

また、現在のところ「AMP対応は検索結果の順位には影響を与えない」と言っていますが、例えば通信環境の悪い新興国などでは、今後通常の検索結果にもAMPページが混ざる、優先されるというようなことは十分に考えられそうに思います。

Google以外でもLINEやアメーバブログが対応予定を発表しており、今後もSNSやキュレーションサービスなどが追従していき、モバイルでのネットPR戦略にはスタンダードなものになっていくと予想します。

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