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CMS Hubブログ

ついにきた黒船。HubSpot CMS Hub Starterプラン

まず先に結論から言ってしまいますと、HubSpot CMS HubにStarterプランが登場しました。¥3,000/月で、サーバー費用、サーバー監視費用、SSL費用、CMS費用、ファイル置き場&CDN費用、多言語化機能費用などが全て含まれています。SaaSなので特別なセキュリティ対策や、定期的なソフトウェアアップデートもいりません。

また他のノーコードでWebサイトを作成するツールと比較したCMS Hub Starterの強みは、ノーコードツールとして使うこともできれば、通常のCMSのようにスクラッチでのWebサイト構築もできる点にあります。

諸々できて¥3,000/月は、あり得ない価格です。
CMS Hub 料金表

目次

今までのCMS Hub

HubSpot CMS Hubは今まで

  • Professinalプラン(¥36,000/月)
  • Enterpriseプラン(¥108,000/月)

の2つのプランがありました。先述の通り、CMS HubはSaaSでありながら他のCMSと比べても遜色ない機能を備えています。マルチサイト・マルチブログ・ブロックエディタの標準搭載はもちろん、ページ毎に全く異なるデザインを適用する(キャンペーンLPなどで重宝します)ことや、簡易DB機能で誰でも簡単にデータの管理ができるなど、他のCMSでは難しいこともできます。

詳しくは他のページでも解説していますが、その高機能さや柔軟性からG2のCMS部門で総合1位を獲得しています。CMSでありながら根本としては “HubSpot” というデジタルマーケティングのためのプラットフォームに載っているものであるため、「エンジニアだけでなく、日々サイトを運用するマーケターによって真に使いやすく、価値があるツールか」が徹底的に考えられていることが、総合1位に輝いている所以でしょう。フォームやチャットボットが簡単に設置でき、ページに埋め込んだ動画の視聴データも解析でき、SEOのアドバイスもしてくれるCMSなど、他に聞いたことがありません。
HubSpot内のCRM・マーケティングデータをフル活用できるためA/Bテストやコンテンツのパーソナライズが簡単なのはもちろん、Enterpriseプランではそれらのデータをそのまま活かした会員サイトを構築することも可能です。

CMS Hubの機能一覧・比較画面
CMS Hubの機能一覧・比較画面。本当に色々なことができます

ここまで紹介してきたようにCMS Hubは非常に柔軟かつ高機能で、弊社が導入をお手伝いしたお客様は皆さま軒並み満足されています。しかし今までの唯一のネックが費用で、中小企業であれ大企業のいち部署であれ、年間数十万円〜100万円近くの予算を通すのがなかなか難しい、というお話もありました。実際にその部分で導入を断念されたお客様もいらっしゃいました(とはいえ、実は特別高すぎる訳ではなく、仮にオープンソースのCMSを導入したとしてもセキュリティ対策をきちんと行うと年間同程度の額はかかってしまうのですが……)。

何にせよ、そのハードルが、いよいよ無くなります。

冒頭でも述べましたが、新プランのCMS Hub Starterは¥3,000円/月という驚くべき低価格での提供になっています。この価格はもはや企業はもちろん、個人ですら導入を検討してしまうレベルの価格帯です(事実、尖った使い方を存分に試すための場所として、私自身も個人ブログ用に契約するかどうか検討しているところです)。

とはいえ、HubSpot社もボランティアでやっている訳ではありませんので、Professional以上のプランに比べ一定の制限はあります。以下にStarterプランの仕様で、特に重要な事項を列挙します。
※2021年8月時点のデータです
※レポーティング関連はGAを使えばカバーできるので省いています

Starterプランでできること

  • SSL標準搭載
  • 24時間のサーバー監視
  • 99.99%の稼働率(つまりほとんど落ちません)
  • ウェブサイトページの作成(最大15ページまで)
  • ブログの作成(ブログ自体は1つまで。ブログ記事は幾らでも公開可能)
  • ファイルサーバーの利用、及びCDNによる配信(Webサイトに利用する画像や動画、文書などのファイル置き場です)
  • 動画の視聴データの解析
  • 多言語化機能
  • ページ毎のSEOに関するアドバイス
  • 独自ドメインの接続(wwwサブドメイン1つのみ)
  • チャットボットの設置
  • フォームの作成
  • 他、CRMで使える機能全て

基本的に「○つまで」と制限がかかっている箇所は、Professionalプラン以上の契約で撤廃されます。また、下記の機能を使いたい場合は、それぞれ上位のプラン契約が必要です。

Professionalプランでできること

  • HubDBの利用(簡易DB機能)
  • コンテンツのスマート化(人に応じたコンテンツの出し分け)
  • パスワード保護付きページの作成(ベーシック認証のようなもの)
  • A/Bテスト
  • CTAの作成(ボタンやバナー単体で効果測定できる仕組みです。「このバナーのクリック率は何%か」など)
  • SEO戦略策定ツールの利用
  • Google Search Consoleとの連携(連携すると、ページ単位で流入キーワードが見られたりします)

Enterpriseプランでできること

  • サーバーレス関数によるバックエンドでのコード(AWS Lambda + API Gatewayをラップしています)
  • ユーザーにログインを求める会員サイトの構築
  • カスタムオブジェクトの作成(CRM側の話です)
  • リバースプロキシの設定(独自サーバーにリバースプロキシを設定、特定のディレクトリへのアクセスのみHubSpotに飛ばす、という挙動)
  • 適応型テスト(A/Bテストは2パターンの作成ですが、2パターン以上作成できるようになります)
  • CDNのカスタム構成
  • サイトパフォーマンスのモニタリング
  • アクティビティログの出力
  • ブランドドメインの追加(hoge.comに加え、fuga.comもHubSpotに追加できるようになります)

Webサイトはどうあるべきか?

日々多くのサイトを作る中で、常にこれを自分に対して問うています。現時点での解としては、Webサイトは課題解決のためのツールであり、他に有用な選択肢があるならば、Webサイトを作る必要さえないと考えています。

そういった議論や検討のプロセスを通過したとき、当然のことながらWebサイトは課題の解決にコミットできなければなりません。それまでの検討のプロセスで既に何人何十時間ものコストがかけられ、またこれから作るWebサイトにも何十万何百万、規模によっては何千万もの予算が確保されます。そこまでコストをかけた挙げ句失敗してしまうと、痛いなんてレベルではありません。担当者にとってはもはやトラウマでしょう。

では失敗・成功を分けるものは何かというと、ズバリ “ユーザビリティ”“コンテンツ” であると私は考えています。ユーザビリティには要素の配置やビジュアルデザインも含みます。いくらコンテンツが良くても、これらが悪いと、ユーザーは導線を見つけられず、コンテンツにたどり着けないかもしれません。
逆も然りです。いくら使いやすく見た目が綺麗なサイトでも、中身が空虚であれば存在している意味がありません。「貴社のビジネスにコミットし、利益を最大化します」など、「頑張ります」としか言っていないのと同義です。

とはいえ、私たちもプロではありますが、これらを最初から100%完全な正解の形で作成することはできません(8割くらいは可能です)。既存のデータから仮説を立てたうえで正解と考えられる形を作りますが、仮説はあくまで仮説です。見落としがあったりデータが不足していたり(知らないことは想像できず、仮説も立てられません)などの理由で、少し外してしまう箇所も少なからずあります。
もう1つ大事な要素が、時代の移り変わりです。仮にリリース時は100%のものであったとしても、時が経つにつれ、その完成度は相対的に低下していきます。20年前に作った素晴らしいサイトが仮にそのままであれば、今となってはシェアボタンすら無い不便なサイトでしょう。

前置きが長くなってしまいましたが、これらをまとめて解決するには、とにかくサイトが日々運用しやすく、改善しやすいものでなければなりません。成果への1番の近道は、

  • データを見て
  • 仮説を立て
  • テキストを書き換えたり、画像を差し替えたり、導線を変えてみたりして
  • またデータを見て……

という地道な作業の繰り返しです。地道ですが、本当にこれが1番効きます。そして、これをやりやすいのがCMS Hubです。

  • データを見て → HubSpot内のCRMデータやマーケティングデータを、CMS画面から数クリックですぐ確認できます
  • 仮説を立て → ここは人間の頑張りどころです。が、SEOに関するアドバイスなど、ヒントになる機能はHubSpot内にあります
  • テキストを書き換えたり、画像を差し替えたり、導線を変えてみたりして → ブロックエディタが標準搭載されているため、誰でも簡単にコンテンツの変更ができます。Professional以上のプランであればA/Bテストも非常に効果的です

という風に、いわゆるPDCAサイクルを回す際の各工程において、それぞれ役立つ機能がHubSpotには備わっています。そして「不慮の事故が起こらないため施策の考案・検討・実施に最大限注力できる」というのも非常に大きなポイントです。私は6年近くCMS Hubに携わっていますが、サイトが乗っ取られたことなど当然無く、サイトが落ちてしまっている、ということすら遭遇したことがありません。不安を感じやすい部分は全てHubSpot社が面倒を見てくれているので、私たちは安心して自分たちがやるべきことに注力できます。

今まで友人・知人にどれだけこれらをお伝えし、関心を持ってもらったとしても「しかし¥36,000/月 はちょっと試すにしてもハードルが高すぎる……」というリアクションだったのですが、これが¥3,000/月 から試せるようになりました。Adobeさんより安いです。

何より触っていて楽しいツールですので、興味を持たれましたら、ぜひ試してみてください。不明点・疑問点がありましたらお気軽にお問い合わせください!(たぶんだいたいのことは即答できます)

「まずはちょっと触ってみたい」

実は有料ユーザーでなくても(つまり誰でも)、こちらのSandboxアカウント作成ページ から自分用の技術検証用CMS Hubアカウントを作成することが可能です!

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